吹奏楽あるある!?

2022年06月28日 21:18
カテゴリ: レッスンの様子

宇都宮のホルン教室 講師の菊池美香です。

本日は、吹奏楽あるある(!?)の
B♭読み(ベーよみ)についてのお話です。

実は数日前に、ユーフォニアムの女の子が
レッスンを受けに来てくれました。
今までピアノなど音楽系の習い事は
経験がなく、ユーフォニアムも最近始めた
ばかりとのことでしたが、実際に聞かせて
いただくと、始めたばかりとは思えないほど
上手で驚きました!

ユーフォニアムという楽器は、B♭管であるにも
関わらず、吹奏楽ではヘ音記号のinCで書かれ、
金管バンドではト音記号のinB♭で書かれる
そうですね。

初めてさんにはちょっと難しいかな~と
思いました💦

私の専門はホルンです。
ホルンという楽器は
・F管で
・曲によって、いや 楽章によって、
 ひどいと何小説か先にはもう移調されて
 いたりするために移調楽器と呼ばれ、
 瞬時に頭で読み替えて演奏するので
・私は相対音感を持っています
・曲のなかでト音記号とヘ音記号を
 行ったり来たりするほど広い音域をカバー
 しているので、両手でピアノが弾け
 なくても、両手分の楽譜は読めます
・余談ですが、
 大学入試の聴音で完全4度高い音で譜面を
 起こしてしまったことに途中で気付き、
 慌てて「inF」と書いて🙆‍♀️を貰ったことが
 ありました。笑

ユーフォニアムという楽器は、ホルンほどでは
ないにしろ、これに近い読み替えの必要が
あるんだなぁと思ったのです。

本日のおはなし
B♭読みについて気になったことですが、
初めて楽譜を読んだときに、
第2線に音譜があったら=ド(指0) と
覚たそうです。
へ音記号からのスタートで、ト音記号はまだ
練習中とのこと...

B♭読みで教える学校もまだまだ多いようで、
B♭読みを続けている方もたくさんいらっしゃる
かと思いますし、B♭読み自体が悪いわけでは
ありません。
きちんと内容を理解できていれば、何読みを
してもOKだと私は思います。

ちなみに私は記譜のまま読みます。
F管のホルンを吹くときも
E♭管のテナーホーンを吹くときも
B♭管のトランペットを吹くときも
C調?のピアノを弾くときも
ドの位置に音譜があればドだし、
レの位置に音譜があればレと読みます。
移動ドというやつですかね。

楽譜を追っているときに頭のなかで読み上げる
音の名前は「ドレミファソラシド」と読んで
いますが、調整の違う楽器を演奏して
いるので、当然同じ音は出ませんね。
そのため、他者とのコミュニケーションの際は
実音で話すことが必須です。

経験者さんにとっては当たり前のことかも
しれませんが、初めてさんにとっては混乱を
招く、このB♭読み...

もちろん何読みをしても自由ではありますが、
それはそれぞれの楽器の調整が違うとか、
実音ではこう呼ぶとか、
そもそも実音てなんだ?とか...
この辺の内容を理解していれば、自由
なのではないかなと思います。

学校で歌をうたいますよね
リコーダーや鍵盤ハーモニカを演奏しますよね
ドをドと読み、ドの指使いを覚えると思います
(最近はコロナでなくなったそうですが)

音楽の授業中はドをドと読むのに、
授業が終わった途端にドはレに変わるの
ですか・・・

もし担当する楽器が、
ヘ音記号で書かれるB♭管のユーフォニアムから
ト音記号で書かれるE♭管のテナーホーンや
ヘ音記号で書かれるC管のチューバ、
ト音記号もヘ音記号もどっちも書かれる
F管のホルンに変わったら...

私はそこまで頭が回る自信がありません😂

楽譜を読むのって結構難しいですよね
初めてさんにとっては、よく分からない記号
ばかりで目がちかちかして
いま何をやっているのかも分からない...
なんてこともあります

特に初めてさんに私がおススメしているのは、
記譜のまま読む練習をすることです。
ドはド、レはレ

よくあるのは、ト音記号から初めて、
読めるようになったら、ヘ音記号を覚えていく
ことですが、
もしかしたらヘ音記号が先の方が練習効率が
良いかもしれないとも思っています。

そしてひととおり読めるようになったら、
実音(ドイツ音名)を覚えていき、
いま担当している楽器の調整では、
ド=●? レ=●? これを当てはめて
覚えていくことをお勧めしています

そして問題なく譜面が読めるようになって
初めて、移調された譜面の「読み替え」が
できるようになると思います。
(読み替えは長年音楽に親しんでいても、
 慣れていないと難しい技です)

小さいころから実音を使うお教室でピアノを
習っていたりして、絶対音感を持っている
子だと、ド=●? レ=●? ではなく
C=● D=● と認識しているみたいです。

ということでB♭読みがいけないのではなく、
記譜で読むことが基本であり、
B♭読みはあくまでも読み替えである
ということが伝わっていたら良いなと思う
今日この頃でした。

宇都宮のホルン教室では
まだレッスンの空きがございます。
ちょっと変わった習い事を体験して
みませんか?

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