ソロコン・アンコン対策

2024年11月26日 22:35

ソロコン・アンコン、受験対策

宇都宮のホルン教室 講師の菊池美香です。

全国的に、ソロコン・アンコン、音高受験のシーズンになりましたね。

この時期になると、ありがたいことに単発レッスンのご依頼が増えてきます。
通常ではあんまりないかな~と思われる、最近いただいたシーズン物のお仕事としては、
ソロコンの予選で提出する演奏動画撮影への同行や
アンコンの予選対策でアンサンブルレッスンなどです。

どちらもみなさん情熱を持って取り組んでいて、青春って感じがして良いですね。

複数の学校をみていると、学校によって力を入れている部分が違っておもしろいです。

まず演奏動画撮影への同行では、顧問の先生もいらっしゃいましたので、先生からのコメントを優先に私も勉強させていただきました。
「今年は表現の年なんだ、とても良い音楽だ」とおっしゃっていました。
きっと先生と生徒の間には3年間の絆があるんだろうなと思います。
私は具体的にピアノの蓋の開け具合やソリストの立ち位置、音量バランスや発音などについてコメントさせていただき、ベストな撮影ができたと思います。
それにしても20時~22時に外部施設を借りて顧問の先生にも同行いただいていたので、学校の先生は大変だなぁと思いました。

ひとつ知っておいていただけると良いかなと思うのは、当日急に呼んでいただいてもバランスを取ることくらいしかできないので、普段の練習に力を入れて技術の底上げをしておいた方が、本番のクオリティも上がりますよということです。
当日だけだと金管楽器は2回も通せばバテてしまうし、基礎が固まっていない状態だと応用である曲のクオリティはその場では変えることができません。
これはソロに限った話ではなく、アンサンブルでも吹奏楽でもオケでもブラスバンドでも、なんでもそうです。

それからアンコン対策について

例えば
私が教壇に立ち、生徒は教壇と机の間の狭いスペースに一列に並ぶ学校。
先生対生徒という図が出来上がっており、奏者だけでアンサンブルを行うためのセッティングをするという概念がないのかな?
2~3週間経つとだんだん円が広がってお椀型からお皿型に戻ってしまいました。
本番まであと1週間。お椀型にして目と耳で察するのよ。頑張って!

例えば
1つの学校で4チームのアンサンブルがあるのに、練習するためのお部屋が必ず3部屋しか確保しておらず
毎日2組相部屋になる学校。しかも金管アンサンブルと金管アンサンブル(笑)
時には文句言って良いのよ(笑)
サックス3重奏や木管4重奏など、身軽で少人数のチームあれば狭い音楽準備室でも良いのでは?と提案し1組1部屋にしていただきました。

例えば
止める度にあちらこちらから "すいません!" , "すいません!" , "すいません!" と叫ぶ子どもたち。
個人的には、練習中は極力口を動かさない方が効率が良いと考えています。
喋ることでアンブシュアが崩れるわけですが、まだ始めて1~2年の子たちが瞬きのような速さで崩れたアンブシュアを戻し完璧に演奏するのって厳しくないでしょうか?
それから、特に悪いことをしたわけでもないのに謝らせる教育というのかな…倫理的にもそれって必要なのかなと思ってしまいました。
練習が怖くなってしまったら伸びるものも伸びなそうです(´・ω・)

例えば
振り子式の三角形のメトロノームと、スコアを貸してくださいと事前にお願いしたところ、
それに加えてハーモニーディレクターとスネアのスティックが1本用意されていたことがあり、気を利かせてくれたことに感謝しつつ、日ごろから「縦と音程」に厳しい学校なんだろうなと感じました。
棒で机を叩いて、抑えつけるような音を正しいと教育していないか心配になってしまいました。
それと借りた施設の机を叩いて傷を付けてはいけません(笑)
「音楽」と「日本の音楽教育」の違いについて、全菊池が全肯定するおススメの動画があるのでご興味のある方はお問い合わせください。

おまけ
予定していた編成で出場できなくなったとき、編曲の依頼がありました。
そんなに難しい曲でもなかったので引き受けたのですが、PDFを読み込めなかったので全て手入力したらトータル8時間ほどかかってしまいました...!!(サービス)
著作権の手続きについては学校に丸投げしたのですが、せめて自分で販売許可申請までやれば良かったと後悔( ;∀;)

ちなみに学校単位だとJBAが有名でこの時期に集中していますが、他の民間団体でもソロコン・アンコン随時開催しています。
3年生が引退したからと言って急に問い合わせが増えがちですが、日ごろの積み重ねが何よりも大事です。
楽器の演奏って簡単じゃないんですよ。私だってまだまだ修行中です。
暗記すればそれなりに点の取れる一夜漬けの勉強と違って、早いうちからコツコツと練習を重ねている子が成功します。
それも独学ではなく、知っている人に教えてもらうことが1番の近道です。
せっかくコンクールに出るなら記念受験ではなく、それなりの結果が欲しいと思うのは自然なことですよね。
感情と行動が一致すれば自ずと結果はついてきます。
2度と戻ることのない中学時代、もっと青春してもらいたいと思います。

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